絵手紙で出す年賀状の書き方|絵手紙で年賀状を書くポイント6つ

雑学

絵手紙とは

写真プリントが自宅でも手軽にできるようになった現代において、年賀状を手書きする機会はますます減少しています。そんな時代だからこそ注目したいのが絵手紙です。

絵手紙とはその名の通り絵を添えた手紙であり、シンプルなイラストに文字を添えるのが基本的な書き方として知られています。

絵手紙の年賀状は印刷された年賀状に比べて温かみや手作り感を受け手に与えられるメリットがあります。

絵手紙の特徴

絵手紙の特徴として紹介したいのが、絵の巧拙に関係なく楽しめる点です。絵が上手いにこしたことはありませんが、絵手紙は絵が苦手な人でも気軽に取り組むことができます。

絵手紙は絵を相手に送るのではなく、自分が感じたことや伝えたいことを絵と文字で伝える手紙です。春のうららかな日差しに感動したことを伝えたいなら、満開の桜にメッセージを添えるなど、季節感のある作品からはじめると題材を定めやすくなります。

絵手紙の書き方

絵手紙を書くにあたって最初にやっておきたいのがルールや書き方の把握と道具の準備です。どのような絵を描くかによって必要な道具は変わってきますが、色を付けるなら水彩絵の具や顔彩を用意するのが一般的といえます。

顔彩とは日本画を書くときの絵の具であり、絵手紙らしい素朴な質感に仕上がるのが特徴です。絵手紙用の顔彩や絵の具セットも販売されているので、道具を持っていない人はこちらを購入してみましょう。

絵手紙の書き方1:ルールや決まり事はある?

一般財団法人日本絵手紙協会によると、絵手紙のルールは「ヘタでいい。ヘタがいい」となっています。ルールや書き方にとらわれて筆が進まなくなるよりも、自由な発想で絵と文字を描く方が重要です。

絵手紙とウェブ検索をすると筆で描いた大胆な筆致の絵手紙の画像が表示されますが、絵手紙において道具や書き方の決まりはありません。普段使っている道具の方が描きやすいのであれば、それを使って絵手紙を書いてみてください。

絵手紙の書き方2:必要な道具

絵手紙を書く道具としては絵の具や顔彩以外にも数多くの選択肢が存在します。モノクロの色彩で描きたいのであれば、鉛筆やボールペン、墨汁を使う書き方もありです。

筆で書くのが苦手なら、色鉛筆を使って色を付けるのも良いでしょう。高級な道具を使わなくてはいけないルールも存在しません。毛筆と色鉛筆など、複数の道具を組み合わせると作品に個性を出すことが可能です。

割り箸やハンコを使う書き方もあります。

絵手紙で年賀状を書くポイント6つ

実際に書いてみることが、絵手紙の魅力を感じる最大の方法です。しかし絵手紙の自由度の高さは、初心者からすると具体的な書き方がわかりにくい面もあります。

ここでは絵手紙を書くうえで意識しておきたい6つのポイントを見ていきましょう。ただし、以下で紹介するのはあくまで書き方のひとつであり、自由に絵手紙を書くことを否定するものではありません。

書き方の参考にする程度に留めながら、絵手紙作成に役立ててください。

書き方のポイント1:テーマを絞る

絵手紙を書こうと思っても、紙を目の前にすると書き方がわからなくなる人もいることでしょう。書き方に迷ったときにやっていただきたいのがテーマを絞ることです。

絵手紙のテーマとは手紙によって伝えたい内容や抽象的な題材を意味します。大まかなテーマを決めておくと、テーマからモチーフを探しやすくなるので、まずはテーマを決めましょう。

春をテーマにするなら新入生が背負うランドセルや桜といったモチーフに繋がります。

書き方のポイント2:モチーフを決める

テーマから導き出される具体的な題材がモチーフです。暑中見舞いがテーマの絵手紙なら、暑さを和らげる涼しい音が耳に心地よい風鈴をモチーフにするといった具合に、テーマを土台に決めると何を絵手紙にするのかわかりやすくなります。

モチーフとして書きやすいのは、果物や野菜といった植物です。風景や人の顔は初心者には書きにくいことが多いため、絵手紙初心者は野菜などをモチーフにした作品からはじめてみると良いでしょう。

書き方のポイント3:筆を使う

絵手紙に個性を与えたいと思った人に試してもらいたいのが筆による絵手紙製作です。毛筆は人によって筆に加わる力の大きさや書き方が異なるため、絵や文字に個性を与えられます。

上手く書けなかったとしても、失敗した線や色塗りが作品の味となることもあるのが筆で絵手紙を書くメリットです。完璧な作品を目指すよりも、楽しんで書くことが絵手紙に慣れ親しむコツといえます。

毛筆が苦手な人は筆ペンから試してみましょう。

書き方のポイント4:上手に描がこうとしない

技巧に優れた絵手紙は芸術作品として優れているでしょうが、上手く描こうとし過ぎることは絵手紙の本意から外れることがあります。絵手紙は思いを伝えるための手段です。たとえ下手でも気持ちを込めた書き方の方が、相手に思いを伝えやすい傾向にあります。

テクニックを豊富に盛り込んだ書き方を否定するわけではなく、上手く描こうとするあまり、気持ちを込めるのをおろそかにしてはいけないという意味です。

書き方のポイント5:自由な発想で書く

絵手紙は自由度の高さが魅力であり、自由の源は柔軟な発想です。枠にとらわれた発想に陥り、定型的な絵手紙ばかり描いていると面白みがなくなります。テーマやモチーフなどの概念もそのひとつです。

モチーフはテーマを土台にするのが一般的ですが、あえてテーマとは反対のモチーフを描く自由な発想が絵手紙に意外性をもたらすことがあります。真冬の寒さを伝えるのにあえてかき氷を描くなど、大胆な書き方で絵手紙を楽しみましょう。

書き方のポイント6:年賀状の書き方マナーを守る

年賀状のような挨拶をメインとする書状を絵手紙にする際には、最低限のマナーを守ることが重要です。年賀状であれば「謹賀新年」をはじめとした賀詞を必ず添えてください。

親しい間柄であれば「迎春」や「新春」といった賀詞でも問題ありません。また1月7日を過ぎて相手に届くことが予想される場合は、年賀状ではなく「寒中見舞い」になる点にも注意が必要です。

書き方に制限がない年賀状ですが、マナーはしっかり守りましょう。

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絵手紙の年賀状によく使われるモチーフ

年賀状を絵手紙にして出したいとき、モチーフとして用いられるのが干支や縁起物です。干支や縁起物を添えることで年賀状らしさが絵手紙に加わり、作品全体が華やぎます。

絵手紙の年賀状を送る際には、年賀状でよく利用される賀詞の文字についても知っておくと、スムーズに書き進められることでしょう。

1:干支

年賀状における干支とはネズミからはじまる12の動物、いわゆる十二支を意味します。十二支は年賀状のモチーフとして利用されることが多く、絵手紙の題材に最適です。

絵手紙で十二支を描く際には、ある程度デフォルメされた絵を手本にすると書きやすくなります。リアルな動物の画像より気軽に真似できるのがデフォルメされたイラストのメリットです。

最初はイラストを参考にしながら、徐々にオリジナリティを加えてみてください。

2:縁起物

年賀状に描かれることが多い縁起物としては、門松やひょうたん、富士山、鶴、亀などが挙げられます。縁起物は新年を迎えるにあたって縁起が良いとされる事柄ですから、絵手紙のモチーフとして取り上げるのに最適です。

縁起物にはそれぞれ意味があります。たとえば鶴は末永く愛を誓う夫婦の象徴です。結婚したばかりの夫婦に年賀状を送る際に鶴をモチーフにするなど、縁起物の意味を理解したうえで年賀状を描いてみましょう。

3:文字

絵手紙は文字と絵を組み合わせた手紙ですが、年賀状においては賀詞を中心とした文字を記入することになります。文字が多すぎると作品全体のバランスが崩れるので、個人的なメッセージを載せたいときは「寿」や「福」、「賀春」、「恭賀新年」といった短い賀詞を用いるのがおすすめです。

賀詞に個性を出したいのであれば、ハンコで作成した賀詞を年賀状に添えるという書き方もあります。

絵の上手さよりも相手を想う気持ちが大切

絵手紙は絵と文字を使って自分の思いを伝えるための手紙です。絵に対するこだわりの強さからテクニックを追求するより、下手でも気持ちを込めて描いた絵手紙の方が気持ちは伝わります。

自由な発想でテーマやモチーフ、使用する道具を決めたうえで、楽しみながら書いてみましょう。

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