【確定申告】申告し忘れたらどうなる?忘れた場合の正しい対処法

雑学

確定申告を忘れた場合の対処法

企業で務めている方は、あまり気にしないであろう確定申告。一方、フリーランスで働いている方にとっては、大変重要なものですよね。

しかし、忙しかったり手続きの方法が分からなかったりして、確定申告をついつい忘れた…という方も、いらっしゃると思います。そのような場合、果たしてどうなってしまうのでしょうか?また、どのように対処すれば良いのでしょうか?

今回は、確定申告を忘れた場合にどのようなことになるのか、またどう対処すれば良いのかをご紹介していきます。

確定申告には、2つの意味がある

そもそも、確定申告とは何なのでしょうか?

企業に勤めて働いている場合、給与から所得税などが天引きされた形で、残りのお金が「手取り」として振り込まれたり渡されたりしますよね。

しかし、フリーランスの場合は所得税が天引きされない形で報酬などを受け取っている方もいます。そこで、確定申告で1年間の報酬や収入を報告し、納税額を決定するというわけです。

また、確定申告にはもう1つの意味もあります。フリーランスや個人事業主であっても、あらかじめ源泉徴収という形で税金を徴収されている場合があります。そのような際は、税金を計算し、これまでに支払った分の税金と清算することもあるのです。

納税額の決定と、税金の清算。確定申告には、2つの目的があることを覚えておきましょう。

確定申告を忘れたらどうなるのか

では、納税額を決定したり税金を清算したりするための確定申告を忘れた場合、どのようなことになってしまうんでしょうか?

確定申告の提出期限は、毎年3月15日(※1)となっています。この3月15日までに提出しなかった場合は、確定申告を出し忘れたということになりますね。

確定申告を忘れた場合、ペナルティが発生する場合があります。ペナルティは大きく分けて3種類あり、以下のようになっています。

1.無申告加算税
2.延滞税
3.青色申告取り消し

無申告加算税

確定申告を提出し忘れた際のペナルティの1つ、無申告加算税とはどのようなものなのでしょうか?

無申告加算税は、本来納付するはずだった税金に、ペナルティ分の金額が加算されるというものです。

納付するはずだった金額が50万円までであれば15%(※2)。
50万円を越えた場合は、50万円を越えた部分の金額に対して20%(※2)が加算されます。

とは言え、この割合は納税所から注意された場合のみなのだそう。もし、確定申告を出し忘れてしまっても、納税所から注意される前に申告すれば、このようなことにはなりません。

延滞税

延滞税とは、税金の納付が遅れた場合に追加で支払わなければならない税金のことです。

延滞税は、5月15日までであれば2.9%(※2)、5月16日からは9.2%(※2)となっています。
詳しくは、国税庁のwebサイトなどから計算できますよ。

青色申告取り消し

フリーランスや個人事業主の中には、青色申告をしている方もいらっしゃるかと思います。
しかし、確定申告を2年連続で出し忘れると、青色申告が取り消しとなってしまうそうです。

青色申告による65万円(※2)の特別控除などがなくなってしまうため、人によっては大きな痛手となってしまいます。
また、青色申告を1回取り消されると、最低でも3年間は再び申請することができなくなってしまうので、注意しましょう。

確定申告を出し忘れたとしても、還付の場合はペナルティ無し

上記で、確定申告を出し忘れた際のペナルティをご紹介しました。しかし、これはあくまでも支払うべき税金がある人の場合。確定申告を提出することで、納付ではなく還付になる人の場合は、特にこれといったペナルティはありません。

また、還付に関する申請は、5年(※2)まで遡れるのだそう。5年よりも前の還付申告は出来ないので、還付の方もなるべく毎年確定申告をするようにしましょう。

確定申告を忘れた場合の対処方法

納付の方も還付の方も、「確定申告を出し忘れた!?」と気付いた段階ですぐに提出するのが、最も良い対処方法と言えます。

しかし、期限が遅れたことで、書き直したり修正したりする必要がある部分も出てくるかもしれません。勝手に対処したり提出したりせず、まずは税務署に連絡し、どうすれば良いか尋ねてみましょう。

中には、還付申告をしたことで、30万円(※2)も還付された方もいるようです。
また、無申告加算税などになってしまった場合も、早めに深刻すれば加算される金額が少なくと済む可能性があるので、一刻も早く提出できるようにしましょう。

確定申告を出し忘れたら、気付いた段階で早めの対処を

いかがでしたでしょうか?今回は、確定申告を忘れたらどうなってしまうのか?また忘れた際はどう対処すれば良いのか?についてご紹介してきました。

忙しかったり手続きの方法が分からなかったりすると、ついつい後回しにしてしまう確定申告。
しかし、出し忘れたままにしておくと納付の場合は支払う金額が大幅に増えてしまう可能性も。また、還付の方も、ずっと出し忘れたままにしておくと、本来なら還付されるはずだった金額が還付されないかもしれません。

確定申告は提出期限内に出すのが最も望ましいですが、どうしても提出し忘れた時は、税務署に問い合わせ、一刻も早く提出するようにしましょう。早めに対処することで、損をしないで済むかもしれませんよ。

[引用元]

※1:http://www.sumoviva.jp/trend-tips/20150206_281.html
※2:http://sevenrich-ac.com/blog/cat21/post.php

タイトルとURLをコピーしました