土日でも、確定申告できるケースがある
フリーランスや個人事業主として働いている方は、毎年行う確定申告。しかし、忙しいとついつい後回しになりがちですよね。また、「早く出さなきゃ」と思っていても、なかなか提出しに行く時間が作れない方も少なくはないでしょう。そんな時、「土日に提出できたら…」と考えたことはありませんか?
実際、確定申告は土日はできないのでしょうか?また、もしできるとすれば、何か条件などがあるのでしょうか?今回は、「確定申告を土日に提出できるかどうか」をテーマにして、さまざまな情報をご紹介していきます。
確定申告は、特定の場合のみ土日に提出できる
確定申告は、1年のうちいつでも受け付けてもらえるわけではなく、決まった期間内に出さなければいけません。しかし、期間内に時間が取れず、なかなか出しにいけないという方もいらっしゃるでしょう。提出期間内に提出できないと、ペナルティが発生する可能性もあるので、出来る限り提出期間内に出したいものです。
「平日は仕事があり、このままでは期間内に出しに行けない」と毎年焦る方もいらっしゃるかもしれませんが、実は確定申告は、土日でも提出できる場合があるのです。
基本的に、税務署は土日は閉庁しています。しかし、窓口によっては、土日も受け付けていたり、平日の時間外でも提出したりすることは可能です。
土日でも確定申告が提出できる場合①:時間外収受箱
税務署では、開庁時間に足を運ぶことができない人でもスムーズに確定申告を提出できるよう、時間外収受箱というものを設置しています。
時間外収受箱は、平日の開庁時間外や土日・祝日などの休日でも確定申告を提出できるようになっており、この箱に確定申告を投函することで、提出したことになります。
これなら、平日や開庁時間に税務署へ行くのが難しい人でも、安心して提出できますね。
土日でも確定申告が提出できる場合②:休日開庁
上記でご紹介した時間外収受箱以外にも、土日に確定申告を提出する方法はあります。
それは、休日開庁です。
本来なら、税務署は土日や祝日は閉庁しています。しかし、確定申告を受け付けている期間内は、特定の日曜日などに開庁している税務署もあるのです。
全国の税務署が全て対応しているわけではなく、特定の税務署のみが休日開庁を行っているので、このシステムを利用する際は、どこの税務署が土日でも開庁しているのか、しっかり調べておきましょう、
相談したいことや質問があり、どうしても税務署で確かめてから確定申告をしたい方は、こちらの方法を選ぶと良いでしょう。日程や会場などは、国税庁の公式webサイトから確認できるそうですよ。
土日祝日関係なし!?税務署に行かずに確定申告を提出する方法
上記で、確定申告を土日に提出する2つの方法をご紹介しました。
しかし、実は他にも土日でも確定申告を提出する方法があります。その方法とは、郵送です。
郵送を利用すると、税務署に足を運ばなくても、確定申告を提出することができます。つまり、土日祝日に関係なく、確定申告の提出ができるというわけですね。
郵送で確定申告を提出する場合は、申告書や添付書などの提出物を、所轄となっている税務署に送る方法です。
この際に注意したいのは、必ず第一種郵便物か信書便物として送付するという点。その他の方法、例えばレターパックなどでは、送ることができません。
提出期限日の消印までなら受け付けてもらえます。もしも、提出期限日が土日の場合は、その次の日が提出期限日として設定されます。また、提出日は到着した日となります。
時間帯によっては、消印が次の日のものになってしまい、期限日を過ぎてしまったということもあり得ないことではありません。なるべく余裕を持って提出するようにしましょう。
還付申告の場合は、提出期間に関係なく申告できる
確定申告はなるべく早めに行った方が良いものですが、提出期間が定められているとなると、なかなか難しいものですよね。
しかし、納付ではなく還付の対象となっている人の場合は、確定申告の期間とは関係なく、過去5年前のものまで申告することが可能です。
一般的に、確定申告の期間は2月16日(※1)から開始しますが、還付申告の人は2月16日より前に申告することも可能なので、自分の予定に合わせて申告しやすいのではないでしょうか?
土日に提出する方法やその他の方法を使って、確定申告をスムーズに提出する
いかがでしたでしょうか?今回は、確定申告を土日に提出できるケースやその方法についてご紹介しました。
フリーランスとは言え、仕事のスケジュールを思い通りに決められるわけではありません。確定申告を税務署に提出に行く時間を作るのが難しい方も、たくさんいらっしゃるでしょう。
期間内の平日にどうしても税務署に行くのが難しい方は、無理をしないで今回ご紹介した方法を試してみて下さいね。
仕事の予定やプライベートの時間を無理に変更しないで済みますし、スムーズに確定申告できるかもしれませんよ!
[引用元]
※1:https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/reception-saturday-sunday/